総合カタログ
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fSL , fSM(min)MYMPMRC0PfSM=fSL=(2)許容静定格モーメント(M0)の定義ブロック内にある最大応力を受けるボールが、上述で定義された静定格荷重に達したときに、ブロックが受けるモーメントを許容静定格モーメントといいます。直動運動では、MR、MP、MY の3方向に定義されます。(3)静的安全係数リニアガイドウェイが低速もしくは低頻度に使用される場合は、静的安全係数を考慮する必要があります。衝撃荷重を受ける場合はより大きい安全係数を採用する必要があります。(1)基本動定格荷重(C)の定義基本動定格荷重はリニアガイドウェイが荷重を受けて作動する場合の寿命計算に用いられます。基本動定格荷重とは荷重の方向と大きさが一定した状態で、リニアガイドウェイの定格寿命が50km(ローラタイプリニアガイドウェイの定格寿命は100km)である場合の最大荷重を示します。基本動定格荷重の数値は各寸法表に記載されていますので、適切なリニアガイドウェイを選定してください。表1 静的安全係数運転条件普通運動衝撃または振動を伴う場合M0Mor fSL fSM : 静的安全係数(モーメント荷重)C0 M0 : 許容静定格モーメント(kN • m)P M : モーメント荷重(kN • m): 静的安全係数: 基本静定格荷重(kN): 実際作用荷重(kN)(ローリング)(ピッチング)(ヨーイング)1.0~3.03.0~5.0-31.3 定格荷重式 1.11.3.1 基本静定格荷重(1)基本静定格荷重(C0)の定義リニアガイドウェイは、静止時または運動中に、過大な荷重や大きな衝撃荷重を受けると、ボールとボール溝との接触面に部分的に永久変形が発生します。この永久変形量が一定の限界を超えると、リニアガイドウェイの円滑な動作に影響します。基本静定格荷重とは、この永久変形の最大許容値です。一般的には、荷重の方向と大きさが一定した状態で、ボールとボール溝との間に最大応力を受ける接触部において、その永久変形総量がボール直径の1/10000になったときの静荷重と定義されています。基本静定格荷重の数値は各寸法表に記載されていますので、適切なリニアガイドウェイを選定してください。但し、リニアガイドウェイにかかる最大静荷重が基本静定格荷重を超えないようにしてください。1.3.2 基本動定格荷重

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