総合カタログ
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(g5)例2:軸Tとフランジ部のすきま(S)は、計算式(9)を参考にして設計します。E = B x 0.5 ~ B x 1.2H = B+0-0.1S = 0.5mmInterference fitness (JS6/J6)すきまばめ軸受ケース締まりばめ (JS6/J6)1.支持台:支持台の壁厚Tは、計算式(8)で求めることができます:2. フランジ:一般的な組立機構として使用するフランジ壁厚(E)アキシアル方向すきま等級=C8、荷重条件=外輪の回転荷重(軸受外輪は回転、内輪は回転しない)の時、内輪分割型(CRBB)のクロスローラーベアリングを使用します。T> D-d2計算式(8)において、D=外輪外径、d=内輪内径とします。計算式における提案値は支持台に鉄鋼材料を使った場合の値です。アルミまたはアルミ合金など比較的やわらかい材質を使う場合、その特性により適宜調整してください。このほか、支持台にネジ穴を開けた構造にすることで、軸受を支持台から取り出さなければならない場合、ネジ穴にボルトを差し込み、そのボルトを使って軸受を支持台から取り出すことができます。この方法ですと、解体が簡単なだけでなく、軸受が傷つくのを防ぐことができます。側面クランプの寸法は、軸受仕様書の取付寸法を参考にして設計してください。外輪フランジ締付け用のボルト数は表11をご参照ください。内輪のフランジを設計する場合、軸受の内輪内径に表11から適切なボルト数をお選びください。支持台またはフランジに中硬度の鋼材を使う場合、締付けボルトのトルク値は表12を参考にしてください。取付時は、ボルトをしっかり締付けてフランジを固定します。また、フランジの取付時には、部品の寸法許容範囲を十分に考慮し、フランジが内外輪としっかりかみ合うようにしなければなりません。組立精度に高い要求がある場合、フランジを設計するに当たり段差をつけ、平面を削る形で段差の大きさを調整の上、締付けに必要な力を調節してください。フランジが鋼鉄材質の時、締まり量は通常0.02〜0.05mmで調整します。但し、それぞれ異なる軸径や荷重に対する要求に応じて、十分な締付け剛性を提供するために、多少余裕を持たせるようにしてください。 x 0.6.......................................................... (8)........................................................... (9)ボルトを入れて軸受を取り出すボルトを入れて軸受を取り出す4-102.9 支持台とフランジの固定方法および設計支持台とフランジは、軸受をしっかり固定するための部品です。クロスローラーベアリングは薄壁構造であることから、支持台とフランジの剛性を第一に考慮しました。軸受が分割型の場合、支持台とフランジの剛性が低いと、内輪と外輪に均一な負荷がかかりません。この状態でモーメント荷重がかかると、変形や精度の低下につながります。このような状況を防ぐために、次のような支持台とフランジの設計方法を提案します。

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