総合カタログ
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o o 5CC50)50mc fgk( クルト擦摩の時トータス度温トッナ度温(1) 予圧の効果(2) 潤滑効果図4.30は運転速度、予圧ナットおよび昇温の間の関係を示します。図4.31はナットの昇温と予圧による摩擦トルクとの関係を示します。図4.30および図4.31、ならびに例4.5-5からナットの予圧を2倍にすることにより温度は5℃上昇しますが剛性は僅か5%(数μm)高まるに過ぎません。図4.32:油の粘度高と摩擦トルクとの関係図4.31: ナットの昇温と予圧トルク図4.30: 運転速度、予圧と 図4.33は工作機械における中空ボールねじの典型的な用法を示します。ボールねじの潤滑剤の点検および補給については表252015100 60 120 180 240ボールねじデータR40-10-B2-FDW1500 min-1 200 kgf1500 min-1 100 kgf500 min-1200 kgf500 min-1100 kgf45403530252015100 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10予圧トルク (kgf.cm)1510径 = 40mmリード = 10mm予圧 = 200kgf260 580 850 1160 1375 1570回転数 (min-1)グリース A (135cSt)オイル A (105cSt)グリース B (37cSt)オイル B (35cSt)時間/分:1500 min-1,200 kgf 予圧の場合 :1500 min-1,100 kgf 予圧の場合: 500 min-1,200 kgf 予圧の場合: 500 min-1,100 kgf 予圧の場合ねじ軸呼び外径:40リート:10ボール径:0.35循環数:2.5x2速度:2000rpmストローク:250mmRunning時間:1.5秒Stop時間:1秒4.12に記載しています。(3) プリテンション効果に影響が著しくなります。下記の各要素はボールねじに昇温をもたらします。(1)予圧 (2)潤滑 (3)予圧トルク機械の送りシステムに生じる動作損失を防止するにはボールねじナットの剛性を高めることが重要です。しかしナットの剛性を高めるにはナットにあるレベルの予圧を与えることが必要です。しかしナットに予圧をかけることによりねじ軸の摩擦トルクが高まり、作業中に昇温を招くおそれがあります。中予圧や重予圧に対しては動負荷の8%、中予圧に対しては6~8%、軽予圧や中予圧に対しては4~6%、軽予圧には4%以下の値を推奨しています。最も重い予圧は寿命および昇温の影響を考慮して基本動定格荷重の10%を越えないようにしてください。潤滑剤の選択はナットの昇温に直接的な影響を及ぼします。ボールねじはグリースまたはオイルを適切に供給する必要があります。ボールねじのオイル潤滑には軸受用のオイルを使用することが望まれます。ボールねじのグリース潤滑にはリチウム石けんをベースとしたグリースが最適です。オイルの基本的な必要粘度は速度、運転温度および用途の負荷条件によって決まります。図4.32は油の粘度、運転速度、温度上昇の相互間の関係を示すものです。高速かつ軽荷重時には低粘度油が適していますが、低速かつ重荷重時には高粘度油が適しています。一般に高速潤滑に対しては40℃で32-68cStの粘度のオイル (ISO,VG32-68) が好ましく(DIN51519)かつ低速潤滑に対しては40℃で90cSt以上の粘度 (ISO,VG90) が適しています。高速かつ重荷重の場合には温度を低下させる為に冷媒を強制循環させることが必要です。ボールねじが昇温すると熱応力によりねじ軸の長さを伸ばす方向の力が生じます。伸びの数値はM40により算出できます。この伸びは熱膨張による力を打ち消すためのプリテンションにより緩和できます。プリテンションをかけるにはプリテンション値を作り出す為の設計図に示されたマイナスTp値が用いられます。プリテンションが大きい場合には、支持ベアリングの焼き付け現象が起こりやすいので、プリテンションの使用は温度上昇が5℃以下の場合に設定することを推奨します。またねじ軸の径が50mm以上の場合にはプリテンションを用いないでください。軸径が太くなるとプリテンションも大きい値が必要となり、このためにベアリングが焼き付き現象を起こしやすいので注意してください。昇温との関係との関係374.6 ボールねじの昇温がもたらす影響運転時のボールねじの温度上昇は機械の送りシステムに影響します。機械が高速および高精度用に設計されている時には特

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